世界中見渡してみると、魅力的なピアニストはたくさんいます。
私はどちらかといえば、「円熟」というよりは
まだ若いピアニストの演奏を聴くほうが勉強になることが多いので
好んで聞いているのですが
今若手で一番気になっているピアニストは
シャルル・リシャール・アムラン というカナダ人のピアニスト。
2015年のショパン国際ピアノコンクールで第2位、しかもソナタ賞を受賞した実力者です。
この方、音色の使い分けがとても上手で、とにかく音が温かく美しい!!!
ショパンコンクールではショパンの曲のみで競うのですが、
ショパンの和音はこんなにも美しいのか、メロディーはこんなにも切ないのか・・と
改めてその魅力を気づかせてくれるような、そんな音楽を奏でてくれていました。
しかもコンクールで使用したピアノは なんと 「ヤマハ」
日本メーカーといえど、世界の「ヤマハ」ですね。
ヤマハピアノの音色の温かさを存分に引き出してくれています。
コンクールでは、自分で弾きたいピアノを選べるそうですよ。
今回は「ヤマハ」「カワイ」「スタンウェイ」「ファツィオリ」の4社だったかな。
彼以外のファイナリストは皆アメリカの「スタンウェイ」だったようです。
彼はピアニストの中では遅咲きで、コンクール受験時も26歳だったそう。
コンクールでも最年長の受賞者でした。
コンクールはその特性上どうしても1位ばかりが取り上げられることが多いですが、
2位や3位も今後の可能性を大いに秘めた存在のピアニストがたくさんいます。
コンクールの受賞によりコンサートが立て込む中、自分の音楽性を見失い、
名前と受賞歴ばかりが独り歩きして迷宮入りするピアニストも多いのだとか。
彼にはそうならず、もっといろいろな音楽を届けてほしいと願っています。
お時間ありましたらぜひこちらも聴いてみてください♪
ショパンコンクール時の3次予選。ピアノソナタ3番です。
今後の活躍が楽しみな一人。